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昇華熱転写技術
このページでは、わたしたちの船舶マーキング製品のキーテクノロジーである昇華熱転写技術についてご説明しています。
昇華熱転写技術とは?
昇華熱転写とは、昇華性・揮発性の染料(分散染料)が持つ昇華染色性を利用した気相染色法です。分散染料を熱によりガス化させ、耐熱性合成樹脂や硬質の樹脂をコートした金属板に浸透させることにより染色します。
わたしたちの製品の作り方
製作にあたっての実際の工程は、まずインクジェットプリンタを使用し、分散染料から作られたインクを専用の転写紙に印刷します。次に、金属板やフィルムなどの素材と印刷した転写紙を重ね合わせて熱処理(150℃~200℃で1~8分間)することにより、インクを各素材の樹脂層に浸透させて転写が完了します。
素材としてわたしたちはアルミニウム板、ステンレス板、亜鉛メッキ鋼板、PETフィルムを使っていますが、製作プロセスは同一です。製作にあたって化学薬品や有機溶剤などは一切不要です。
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昇華熱転写のアドバンテージ
昇華熱転写技術を用いたわたしたちの船舶マーキング製品は、オンデマンドのデジタル印刷。一枚一枚手作りする必要がなく、また製版も不要なため、小ロット多品種の用途にジャストフィットします。色や文字も自由に表現できるため、お客様のニーズに即応。また、樹脂層に染料が染み込んでいることにより、耐候性・耐食性・耐水性に優れるだけでなく、有害な化学物質を含有・使用しないなど、現代の船舶用製品として理想的な特性を備えています。現在、船舶のマーキングにはエッチング工法やシルクスクリーンも用いられていますが、昇華熱転写の優位性は明らかです。
広がる昇華熱転写の用途
金属やフィルム自体に画像を付与する印刷技術として、昇華熱転写は現在、幅広い用途に用いられています。ポータブルオーディオプレーヤーの化粧板、案内地図板、商業施設内などの様々な広告・ディスプレイ・案内板、地下鉄駅構内の携帯電話中継ボックス、温浴施設のロッカー扉材、施設内フロアタイルなど応用範囲は広く、既に多くの実績がある印刷技術です。