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3Dエンジニアリング・サービス (3D-MDS)
このページでは、NMDグループ・海洋エンジニアリングカンパニーの 3D-MDS(3D-Maritime Design Service)の特徴をご説明しています。
ついに発効したバラスト水管理条約
海洋環境への悪影響が指摘される、船舶による水生生物の移動を防止することを目的として、2004年に採択されたバラスト水管理条約。この国際条約は、30カ国の批准および合計船腹量が 35%を超えた日から12ヶ月後に発効すると定められていました。そして2016年9月8日、フィンランドの批准により、批准国数は52を数え、合計船腹量は世界の商船全体の 35.1441%に到達。2017年の9月8日に発効を迎えました。遠洋船はもちろん、日本航路船でもバラスト規制の対策をする必要があります。
既存船へのバラスト処理装置設置、どうしますか?
既存船にバラスト水処理装置を設置(レトロフィット)するのは簡単な作業ではありません。機器の選定、訪船調査、改造図面作成など、多くの関係者が関わる大きなプロジェクトになり、設置のコストは装置本体のコストに匹敵すると言われています。加えて搭載工事には船舶の運航スケジュールも考慮することが必要。船主へのコスト負担は極めて大きく、工事に先駆けたエンジニアリングのクオリティが問われることになります。
BWMSのレトロフィッティングについてもっと詳しく
そして SOx スクラバー
さらにここに来て大きな課題となりつつあるのが、硫黄分による大気汚染防止です。MEPC70 の結果、SOx の 0.5% 規制が 2020年から実施されることが決定したため、規制適合燃料や代替燃料にシフトするか、SOx スクラバーなどの EGCS 設備の搭載を行うか、海運会社は選択を迫られています。 SOx スクラバーは安価なC重油をそのまま利用でき、適合燃料の供給量にも影響を受けないという大きな利点がありますが、一方、設置スペースの確保、レトロフィットのためのエンジニアリングという課題があります。
SOx スクラバーのレトロフィッティングについてもっと詳しく
まず計測だけ済ませておく、というやり方もあります
機器や業者の選定、打ち合わせ、計測、設計、インストール、運用。既存船への装置の後付け(レトロフィッティング)は手間と時間がかかる一大プロジェクトです。それは、バラスト水処理システム(BWMS)でも SOx スクラバーでも同じこと。
もちろん、すべてのプロセスを一気にすませるのが無駄がなく理想的ですが、あいにく船は生き物。配船繰りであったり、傭船やドックの都合であったり、便利な場所・都合のいいタイミングで、常に自由に計測ができるわけではありません。せっかくレトロフィッティングを進めようと思っても、本船が帰ってこず、出ばなをくじかれる。時間だけ経過していく。そんなケースをたくさん見てきました。
機器の認証状況や、趨勢をみきわめてから迅速に行動に移せるよう、まずは本船の現況を確認する3D計測だけ、タイミングが合う時に済ませておくというやり方もあります。
3D計測サービスについてもっと詳しく
搭載工事の現場に、頼れる監督を派遣します
ただでさえ人手不足の工務部門。さらに、搭載工事の施工にあたっては、レトロフィッティングに対する経験値も重要になってきます。船種の違い、船型の違い、機器メーカーの違い、施工する造船所の違い、様々な「違い」があるなかで、タイムリーに適切な判断を下していかないと、予期せぬトラブルやミスにつながりかねないからです。
そこで、NMDでは「SV サービス」をはじめました。設置工事開始の時点から現地に当社の監督を派遣し、工事を行う造船所に対し、船主の代わりに監督指導を行います。この分野では日本トップクラスの実績を誇るわたしたちの経験を生かし、システムや装置が図面通りに取り付けられているかを確認していくことはもちろん、関係者への説明・連絡など、特殊なレトロフィット関連業務を包括的に担うことで、船主サイドの工務部・監督の負担をトータルに軽減。コストや時間の節約にも寄与します。
フルサポートが必要なケース、ベーシックなサポートのみのケースと2プランをご用意しましたので、状況に合わせて、船主サイドの人員不足や経験不足を効果的に補うことができます。
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SOxスクラバー搭載船の腐食対策に、GREスリーブ
大気環境に悪影響を及ぼす燃料油の硫黄分を削減するために、2020年1月から強化されたSOx排出規制。対策として、およそ5,000隻に及ぶ船舶が排ガス脱硫装置 - SOxスクラバーを搭載しましたが、いま搭載船に大きな問題が起きています。それはディスタンスピースの腐食問題です。
スクラバーの排水管系統は、配管流速が高いだけでなく、予測不可能な大量の硬質スラッジ発生による異常摩耗、さらには低pHという条件が加わり、腐食が簡単に防げません。しかし腐食を放置すれば大規模漏洩や機関室浸水の原因となり、緊急ドックやオフハイヤーなどを招けば船主・管理会社への損害は甚大です。
GREスリーブは、レトロフィットエンジニアリングのトップランナーNMDが開発した新技術。鋼製ディスタンスピースと腐食に強いGREを組み合わせることで、船級規定をクリアすると当時に高い施工性と安定した防食性能を両立。次回のドックまで保護層を維持する寿命設計をはじめて可能としました。
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3D-MDS はエンジニアリングまで強力にサポート
3D-MDSは、写真およびレーザースキャナにより船内をスキャン。得られたリアルなデータをもとに3Dモデリングを行います。作業工程に応じ ① あらゆる位置から360度の表示が行えるパノラマVR、② 誤差±2mm という高精度の3D点群データ、③ 設計シミュレーションに活用できる 3Dモデリング現況図、そして④ バラスト水処理装置やSOx スクラバーなど設備設置の概略デザインを提供。ファンネル内や、エンジンルームなどを高精度にモデリングすることで、計測誤差や、図面と現況の乖離に悩まされることなく、装置搭載に先駆けた概略デザインや配管設計が可能になります。
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3D-MDS 導入のメリット
全船に適用されることが決まった SOx 規制。そして全世界で6万隻と言われる BWMS レトロフィット対象船。3D-MDS は、コストと時間を大幅に削減することで、造船所・メーカー・シップオーナーに貢献します。
また、海運業界に特化した企業ならではの、専門スタッフによるエンジニアリングを行いますので、特定のメーカーにとらわれず、最適なシステムのご提案や、指定設備への対応がワンストップで可能です。
- 現況再現 3Dデータとパノラマ写真VR
- 装置搭載イメージを関係者間で共有
- 合成した点群3Dモデルの誤差は±2mm
- あらゆる確度から詳細な検証が可能
- 3D CADで設計工数・ドック経費を削減
- 設計変更や部品追加などのロスを低減
- リードタイム短縮でスピード納品
- 改造図面の作成もスムーズに
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お問い合わせ
株式会社NMDグループでは船舶内外の 3D計測、 BWMS や SOx スクラバーのレトロフィット工事、3Dエンジニアリングに関する総合的な業務サービス(基本計画、詳細設計、コンサルティング等)を提供しています。サービスの詳細につきましては 当社までお問い合わせ下さい。
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