新技術による防サビ処理剤を開発しました

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当社の関連会社である株式会社 AGUA JAPAN は、このたび日本郵船株式会社(本社東京都千代田区)と共同で、塗料に含まれるサビ転換機能を応用することで船上のサビを防ぐエポキシ下塗処理剤「AGUA-MG100(アグアマリンガード)」を新たに開発いたしました。

AGUA-MG100(アグアマリンガード)は、高いサビ転換能力を有しており、赤錆を黒錆(マグネタイト)に還元し安定化させることで、塗膜下における悪質錆の発生を防ぎます。また、作業の容易な水性・一液性の処理剤であり、塗装後1時間後(20℃)には塗り重ねが可能であるなど、速乾性・作業性にも優れています。

従来、乗組員による塗装整備では、サビをケレンし、その後に防サビ塗料を塗るのが一般的でしたが、塩分や水分が多い船上で赤サビを完全に除去することは困難でした。AGUA-MG100(アグアマリンガード)の開発により、赤サビを黒サビへと転換させることで腐食を防止し、新たなサビの発生を防ぐことが可能となります。これにより、乗組員にとって大きな負担となっていたケレン作業を省略し、かつ防サビ塗料のコスト削減にも直結する効果が期待できます。

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AGUA-MG100(アグアマリンガード)の防サビ効果は日本郵船株式会社が所有し、八馬汽船株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:伊藤隆夫)が船舶管理を行う石炭専用船のデッキ(甲板)、バラストタンク、配管などで約2年半にわたる検証を続けた結果、実証されたものです。

AGUA-MG100(アグアマリンガード)は、今秋半ばから当社でも販売を開始する予定で、現在カタログや SDS を作成しております。お問い合わせは当社の窓口までどうぞ。