防爆型3Dスキャナーを導入しました
北の地方はすっかり冬の様相ですね。
あっという間に12月になりました。
ニュース担当高橋です。
環境問題に関する世界的な懸念を受けて、船舶の世界でも、さまざまな環境対応装置を後から設置(レトロフィット)することが一般的になってきました。しかし、船のデザインは千差万別。どこに機器を置いて、どのように既存の設備とつなげていくか、実際の設置は大変面倒で、手間のかかる作業です。
日本船舶表示株式会社では、3年前に 3Dスキャナーを導入。エンジンルームやファンネル内部の三次元形状を直接スキャンすることで、計測に始まり、エンジニアリングに至るまで、バラスト水処理装置 (BWMS) やNOx・SOx 対応装置のレトロフィットをトータルに支援するサービス (3D-MDS) を提供しています。
そしてこのたび、危険物運搬船へのエンジニアリングのために、防爆仕様の3Dスキャナーを導入いたしました。国際認可を受けた防爆型3Dスキャナーはドイツ製のものしか存在しておらず、世界に数台しかありません。しかも、海上に導入されるのは、世界初だそうです。(あまりはっきりとは言えませんが、ちょっとしたフェラーリが1台、BMWでしたら2台くらい買えるお値段です (笑) )
もちろん、中小企業である弊社がポンと購入できるものではありません。以前お伝えしましたが、「関東経済産業局:異分野連携新事業分野開拓計画認定事業 (通称:新連携事業) 」として補助金を活用させていただいております (ありがたいです) 。
海上に移動して使えるように、台座付三脚やキャリーケースは、弊社で特別にあつらえました。使用トレーニングも終え、今月から少しずつ稼働させていく予定です。防爆使用の 3Dスキャナーをラインナップに加えたことで、対象船舶の船種を問わず、トータルなレトロフィットエンジニアリングサービスを提供して行きます。
3D-MDSエンジニアリングサービスのご紹介はこちらをご覧下さい。
レトロフィット工事サポートエンジニアリング、あるいは、3D計測、3D設計についてのお問い合わせは、弊社大阪オフィス海洋設計部にてうけたまわっております。ご遠慮なくお問い合わせください。
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